ロックフレーム工法

ロックフレーム工法

グリパック枠を使用した、石詰めによる簡易施工の土留め壁です.

ロックフレーム工法(S型)の概要

(NETIS:CG-200005-A)

ロックフレーム工法(S型)とは

ロックフレーム工法は、グリパック枠(コンクリート2次製品)を使用することで、従来必要とされてきた石積みの技能に左右されず、排水性にすぐれ、環境にやさしい、空石積みの特長を活かした、擁壁や護岸を構築する技術です。本技術を活用することで、場所打ちコンクリート工程が省略できるため、現場におけるコンクリート打設や養生が不要となり、工事の省力化および工程の短縮が図れます。

図1-1
図1-2

用途

一般道路擁壁、法面保護擁壁、法面・斜面の災害復旧、河川の護岸(設計流速5m/s以下の河川)等に使用できます。

図2

主な特長

新たに開発したグリパック枠(コンクリート2次製品)を使用することで、栗石(150~200mm)を使用した『石詰め』での裏込めが可能となり、従来技術と比べてコンクリートの現場打ち作業を省略することができます。

空石積み擁壁の特長を残しながら、より効率的、経済的に擁壁や護岸を構築することが可能となりました。
・透水性が高く、背面土の有効応力が保たれる。(構造性)
・排水性能が期待される箇所や湧水がある箇所において効果的。(施工条件への対応)
・現場での作業がグリパック枠設置と石詰めのみで、堅牢かつ安定性の高いもたれ式擁壁が構築できる。(省力化・経済性)
・石積みのため景観が優れる。(景観性)
・経年と共に植生がはじまり自然同化する。(多自然型)

施工について

施工手順

施工手順を以下に示します。
①準備
②据付地盤の地山をバックホウ又は人力等により所定の法勾配、根入れ深さまで掘削・整形する。床付け面は、プレートランマー等で念入りに転圧を行う。
③丁張り
④グリパックをクレーン等で傷つけないように吊り上げ、製品前面勾配を確認しながら据え付ける。据え付けにあたり水平方向は、左右25mmの間隔(直線の場合)を確認して設置する。
⑤前石材は、粒径150~200mmの栗石を使用し、スリットからこぼれないようグリパック前面勾配と直角になるように積み並べる。積み並べには、前石材がズレないように中詰め材を用いて固定する。
⑥中詰め材・裏込め材は、前石の間から漏れ出るおそれがないものとし、50~150mmの割栗石、岩ズリ、クラッシャーラン又は、現地の岩砕等を使用する。 1層の仕上がり厚さを20~30cm程度以下とし、プレートランマー等で入念に締め固める。
⑦グリパック1 段目の1 層目中詰め材および裏込め材の施工完了後に、擁壁前面の1 層目の埋め戻しを行う。前面の埋め戻しは、1 層の仕上がり厚さを20~30cm程度以下とする。 2 層目の埋め戻しは、2層目の中詰め材および裏込め材の施工完了後に行う。
③~⑥までを計画の高さまで繰り返す。
⑧必要に応じて、以下の施工を行う。
・天端植生緑化工
・天端コンクリート工
・天端石張り工
・小口止めコンクリート

図3

技術資料

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